「見る目」を養う

様々な手法で企業価値を算出したり、財務諸表を読みこなしても、その企業のサービスや商品などの本質的な部分での良し悪しや経営者の能力を判断するということは、直接経営者に会って話を聞くとしても、一般投資家には不可能に近いと言えてしまうでしょう。難しい、が何個も付随してきそうです。不動産投資における前述の難しそうな物事に相当するものは「個別の不動産」ということになります。けれどそこには財務三表はないですし、経営者の資質も存在しません。不動産自体の投資物件としての良し悪しを判断するのは投資しようとしている方です。会社を判断するのに比べれば、素人向きと言えるかもしれません。では、会社的要素がない、物件を見極める目を養うにはどうすればいいか。それは足で稼ぐことです。まずは10件見てみましょう。特別な勉強などは全く必要ありません。同じエリアや沿線の物件を10、見てみるときに自分なりの優劣をつけるために評価シートを作って見てみましょう。点数化して結果が目に見えれば優劣がはっきりと分かってくるかと思います。

実際の経験者のかたの話では、100の情報を集めても見に行きたいなと思えるのは多くて20件、せいぜい10件程度だそうです。具体的に購入を検討するのはさらにその中の3物件程度。実際に購入に至る可能性があるのはなんと1物件以下だと言われています。この世に溢れている情報の中にはもちろん光るものもあります。そんな玉石混交の情報を含めても、およそ100物件の情報を集めることがスタートラインだそうです。めげずに情報を集めて、まずは10件分を集めるというスタートラインに立ってみることが大切な第一歩かもしれません。